こんにちは、わーナビーです。
北朝鮮のようにフリーダムな経済をまわしている国もあれば、
グローバル経済のなかで振り回され、一度
破産させられて、
やっと持ち直してきたこれから頑張ろう!というときに、残りの借金を取り立てられて、
破産寸前という国があります。
サッカーではがんばりました。
アルゼンチンです。
[FT]アルゼンチンの終わりなき債務問題(社説)
債務不履行(デフォルト)に陥った国債の全額返済を要求する一部の米ヘッジファンドとアルゼンチンとの12年にわたる論争は歴史上、最も無益な債務再編になることが明らかになりつつある。
過去数年間、ニューヨークの裁判所で展開された不快な法廷闘争で、アルゼンチンが2001年に950億ドル(約9兆7800億円)相当のデフォルトに陥った後、後始末を可能にした債務再編が徹底的に調査された。米裁判所は、国債保有者に同等の扱いを保証するいわゆる「パリパス条項」の厳格な定義に基づき、アルゼンチンが米ヘッジファンドに全額返済しない限り、保有者に債務再編した国債の利払いをすることを違法と判断した。
この長年解決されなかった論争は、今週になって悲惨な山場を迎えた。ヘッジファンドからの要求に屈したくはないが、そうすれば再編された現在の国債を維持できなくなるため、アルゼンチンは米国の法のもとでの利払い続行を断念した。
どちらの側も道徳的に優位な立場にいると主張することはできない。ヘッジファンドの主要な言い分は、アルゼンチンが、2回の債務再編において1ドル当たり25セントの価値になる容赦ない返済額の削減を無理やり債権者に受け入れさせたことだ。しかし、経済成長に連動する保証が加味されると、実際には債務返済額はさらに高くなっている。
システミックリスクの懸念の高まりから、ヘッジファンド側の言い分に味方する法的主張は、その他の債権者が将来の国債の債務再編を阻止しやすくなる状況を導いている。これまでのアルゼンチンの行為がどんなに問題が多いとしても、これは好ましくない可能性だ。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO75088990R00C14A8000000/?n_cid=DSTPCS013この記事を書くにあたってwikipedia先生を眺めていましたが、
アルゼンチンという国はなかなか世界に振り回されている様子です。
アルゼンチンはもともとスペイン人の植民地として生まれ、
昔のアメリカ合衆国と同じように、植民地が力を持ち始め、攻め込んできた
イギリス人を打ち倒し、
スペインからも独立を果たします。
宿敵ブラジルと戦争したり、ちゃちゃをいれてきたイギリスと争ったりしながらも、
民主化を成功させ、政治的にも安定していきます。
そして発展し、1929年ごろには世界で5位の豊かさを持つという指折りの先進国になったわけです。
ただそこで
世界恐慌に巻き込まれてぼろぼろになります。
政治的に乱れが生じ、クーデターを繰り返し、社会主義国家になったり、イギリスと争ったりしますが、
最終的に自由主義国家になります。
そしてすぐに
デフォルト(破産)します。
まるで破産するためだけに自由主義(資本主義)国家になったかのようです。
そして破産した際に発生した債券を利用されて、
アルゼンチンはまた破産の危機を迎えております。
いじめられすぎです。わーナビーはアルゼンチンがたどった歴史について詳しくないのですが、
正直、騙されていらっしゃるではないですか?と心配になります。
今回の案件では、アメリカのヘッジファンドが、デフォルト時のアルゼンチン国債を買い叩いて、国債を集めました。
アメリカの州の法律に従うと、減額での支払いに合意していたはずの借金を、
満額での支払いにしなければいけないようです。
なんという錬金術でしょうか。立て役者はこの人です。
一人の人間の欲望が、一つの国をぐしゃぐしゃにしようとしています。
恐ろしく頭が切れる人なんでしょう。そのうち企業同盟で国家を樹立しそうです。
人種がどうのとは申しませんし、優秀・聡明な方が多いのも知っておりますが、
そちらの才能を数学や物理学などに使っていただき、虚構のビジネスではなく、実業の発展のほうに
その才能をまわしてもらいたいところです。
そうすればもう少し世界がやさしくなるかもしれません。
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